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2009年12月 3日 (木)

映画「BANDAGE バンデイジ」試写。

物語の舞台が1990年代なんですね。いわゆるバンドブーム後半とかの頃? その時代の、ナツ(赤西仁)がボーカルのLANDSというバンドと、その周辺のお話。

音楽・映画業界、それぞれを代表する小林武史と岩井俊二がコラボレートした作品『スワロウテイル』が映画・楽曲ともに大ヒットしたのが1996年。その熱狂を2010年に再び呼び起こそう!というか、1つのビジネスモデルの成功例、だよね。

アサコ(北乃きい)は普通の女子高生。ある日、高校を辞めて働くという友達(杏)からLANDSというバンドのCDをもらう。LANDSのファンになったアサコは、杏に誘われて彼らのライブを観に行くことに。運良くバックステージパスを手に入れ、バンドの楽屋に忍び込むことに成功!ボーカルのナツ(赤西仁)に気に入られたアサコは、LANDSに深く関わっていくことに。LANDSはメジャーへと昇りつめ、音楽性のぶつかり合い、メンバー間の友情や確執、事務所やレコード会社の思惑のズレなど、次々と問題が勃発する。そんな中、アサコとナツの恋は・・・・!?

試写の最中、マジで観てて恥ずかしくなりました。それは自分の過去と重なったから。私が音楽ライターをしていた時代の話だから。そして映画の中にあるエピソードの数々が、実際リアルに見てきた世界なので、あぁ~あるある、という具合で、、、お恥ずかしい。

ライブの後の打上げの席に音楽関係者やメンバーの連れてきた女の人なのか彼女なのかわからない女の子が混じってるなんて日常茶飯事だったし、時には追っかけみたいなファンも同席しちゃってることもあったりして、映画の中のアサコたちみたいなパターン、実際あったなぁ。バンドブームの頃は、一種のバンドバブルなので、ライブの打上げも派手だったし、ハメの外し方や呑み方もハンパなかった。呑みの席で、いろんな伝説が生まれたからね。

私も当時は西麻布や六本木によく行ってたなぁ。夜中にバンドマンに「今、六本木で呑んでるから、おいでよ!」って誘われたりね。

リハスタにアサコを連れて行って、マネージャーに文句言われるナツのシーンも、なんかクスッと懐かしい。親しいミュージシャンのレコーディングとか「遊びに来てよ」って、呼ばれて、差し入れ持って行ったりしましたよ。

私は音楽ライターで、まあミュージシャンとは同じ業界だったから、ファンというよりは、バンドブームの時は同級生って感じでしたね。バンドがメジャーシーンで活動する流れの中で、私は音楽ライターとして仕事を始めたばかりで、少しずついろんな雑誌でインタビューするようになっていく。一緒に頑張ろう!一緒に大きくなっていこう!的な、仲間意識があった。

そうした中、バンドマンと恋したり、些細なことでケンカしたり嫉妬したり、売れて有頂天になるバンドマンの姿も見たし、すぐにチャートを転落して荒れたりもね。仲良しのバンド同士もあれば、険悪なバンドもあったり。自分たちの出したい曲をレコード会社の意向でリリースできないバンドもあったし、何でもやりたい放題なバンドもあった。メイクなどで武装しすぎちゃうと、それを落とすタイミングであ~だこ~だあったり。ファンの反応を大きく受け止めるのもミュージシャンで、「変わった」と言われて衝突したり・・・今を思えば、某バンドのファンに電車の中で囲まれてボコられかけたこともあったなぁ(笑)。バンドマンと付き合ってた時は、ワンマンとか、大きなライブの後の打上げも終わって、夜中に待ち合わせして2人きりで会うのが嬉しいんだよね♪ 映画の中でも、ナツとアサコが西麻布の交差点で待ち合わせしてたでしょ。

ファンからバンドマンの彼女になる子とかいるよね。いつもライブハウスの最前列でライブを見てた子が、ある時から、一番後ろの壁のあたりで見てたりする時、もういつでも会えるから最前列は譲るわね、みたいな彼女の余裕を見せつけたりね。アハハ、なんかこうして思い出すと、見てきたことや経験したことって、恥ずかしいけど楽しいね。面白いエピソードや、今になっても言えない話もたっくさんあるなぁ。

だから、「BANDAGE バンデイジ」の世界観は全部リアルに見てきた世界なので、懐かしいような、恥ずかしいような、ねぇ、なんで今1990年代?なんて思ったりしながら観ました。

LANDSは・・・ドラムを演じてるのが金子ノブアキですから、安心。女性がキーボードで入るバンド編成はね、個人的にはあんまり好きじゃないです。キーボードが入ることでね、ガツガツしたストレートなロックよりも音も厚みが出るし、POP寄りになりますよね。でも究極はスリーピースのバンドがカッコいいなぁ~なんて思ってしまいます。LANDSは5人編成。映画はナツの自宅シーンとか出てくるけど、部屋でギター弾きながら歌を口ずさむ・・・♪とかって、ファンはキュン☆でしょ。見たくても見れない普段のシーンとかね、まっ、映画ですから。

LANDS名義の「BANDAGE」という楽曲。これがね、耳で聴いた感じと、歌詞を見た時の感じが、なんだろ、ミスマッチの妙、みたいな不思議な曲です。あんまりバンドっぽくなくて、しかも90年代を意識したような言葉で、目で歌詞を追ってると、これってホントにこのメロに乗るの!?と思っちゃうような古いような妙な感じなんですよ。でも耳から入ると、これが絶妙にハマって、今の音楽として心地いい♪ 車の中で繰り返し聴いてしまいましたよ。

さて、バンドの顔、ナツ。繊細だけど自分勝手な雰囲気、悪くないです!女の子は相当振り回されるけどね。それでも好きになっちゃうんだろうなぁ。

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2010年/119分/監督・音楽:小林武史/プロデュース:岩井俊二/キャスト:赤西仁、北乃きい、高良健吾、柴本幸、金子ノブアキ、笠原秀幸、杏、伊藤歩/配給:東宝
●2010年1月16日(土)全国東宝系ロードショー

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