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2009年12月12日 (土)

映画「パレード」試写。

Parade 行定勲監督作品。東京で暮らす現代の若者たちが、自分の生きる場所(=居場所)を探している物語。

吉田修一の同名小説の映画化。公開は2月なので、ストーリーの詳細には触れませんが、観終わった後、なんかモヤモヤとした気持ちが残ります。結末やテーマなど、余白部分を大きく残している感じ。あとは自分で考えろ、みたいに。そういうところ、結構好きです。あの後、どうなるのかなぁ・・・って想像の範囲を観た人それぞれに委ねてる感じ。

東京にはいろんな若者が暮らしている。暮らしているというか、それぞれの精一杯で寄り添うように生きている。集団だけど独り、というのも都会的。集まってしまうのは、淋しいから? 孤独はイヤだから?

先輩の彼女に恋をした大学生(小出恵介)、人気俳優と秘密の密会を続けるニートっぽい女の子(貫地谷しほり)、おかまバーに通う深酒気味の女性(香里奈)、映画会社で働き、毎晩のジョギングを欠かさない男(藤原竜也)、そして正体不明の金髪の若いboys love系(林遣都)-----5人は2LDKのマンションをルームシェアしている。居場所は同じなのに、心のプライベートはそれぞれが鍵をかけて閉じている。

一緒の生活も、リビングで行き交う会話も、意味がないけど意味がある、みたいな毎日。

「チャットしているようなもの。居たければ笑っていればいい、嫌なら出て行けばいい」、このマンションに住むルール?

でもある日から、彼らのバランスは微妙に変化する。近所で連続暴行事件が頻繁に起こるようになった頃から・・・。

きっと私たち誰もが、他人との人間関係を微妙なバランスで保っている。本音と建前、「言わないだけ」と「言いたくないコト」、友情と馴れ合い・・・どれもこれもギリギリのスレスレ。

《今》って、そんな殺伐とした中で、自分自身を一生懸命支えて、笑えるなら笑って生きていかなくちゃいけない時代なんだろう。全てが不確かで、手の届くものも永遠じゃなくて、胸は痛くて、、、いつもどこか歪んでる日常。

こういう空気感を、行定監督は、『ロックンロールミシン』、『きょうのできごと』に連なる「モラトリアム三部作」の完結編と位置づけているようです。

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2010年/115分/監督・脚本:行定 勲/キャスト:藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林 遣都、小出恵介 他/原作:吉田修一「パレード」(幻冬舎文庫)/配給:ショウゲート
Parade-movie.com
●2010年2月、渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国ロードショー

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