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2013年9月12日 (木)

映画『ストラッター』

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                   ©2012 Alison Anders and Kurt Voss

今週14日(土曜日)から公開するロードムービー系バンド映画。【strobo】に掲載したテキストを加筆アップします。

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>> ストラッター

全編モノクロ作品。クエンティン・タランティーノ、モンテ・ヘルマン、ガス・ヴァン・サントら鬼才たちの映画愛に支えられた青春ロックン・ロード・ムービー。

「グレイス・オブ・マイ・ハート」のアリソン・アンダース監督が、長年にわたってコンビを組んでいるカート・ボスと共同監督を務めて、総製作費たったの25000ドル(250万円!)で撮りあげた作品。

ある日、熱愛中の彼女に突然振られ、バンドも解散の危機に陥ったヴォーカルのブレットの青春の苦悩をユーモラスに描いた物語。彼女こそが創作意欲をかきたてる自分のミューズであると信じているブレットは音楽へのモチベーションも失いかけ、自分自身さえも見失いかける。

わかりやすく、音楽好き、特にバンド好きの人には必見! 

世の中のバンドマンの大半がこんな風に自分の思い描いた風にはいかないうだつの上がらない日々を送っているのかもしれない。。。

ブレットがリスペクトしてるバンドのヴォーカルが「LA版ジャービス・コッカー」と説明されていたのが個人的にはツボ! ジャービス・コッカーと言えばUKの人気バンドPulpのヴォーカル。来日ライブ観たなぁ~懐かしい。Pulpの代表曲といえば「Common people」だが、劇中演奏していた曲はPulpというよりもSuedeに似ている(笑)。

ブレットの母はシングルマザーで、元彼のミュージシャンが戻ってきて同居していたり、周囲を取り巻くライフスタイルが全部音楽中心。バイト先は楽器店、そして演奏旅行に出る…という具合に音楽どっぷりの生活環境。

余計なお世話だと思うが、ちょっと心配になる。ブレットがso youngではないからだ。いつまでも好きな音楽だけでやっていけるのだろうか?彼女に振られてヤケになってても、車1台で旅に出ても、若いうちなら「人生におけるひとつの経験」としてあたたかい眼差しで見れるのだが、ブレットも母の元彼も、ライバルのミュージシャンも、、、全員がもう若くないのに全く無名なので、今も生活できていないのに、この先、音楽で食べていけるのだろうか? 音楽で夢を見るというより、音楽を続けながらの生活が妙にリアル過ぎる。でも本当に音楽が好きで、音楽から離れることが出来ないんだなぁ、と心情には共感できる。

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2012/87分/アメリカ/監督:アリソン・アンダース、カート・ヴォス/キャスト:フラナリー・ランスフォード、ダンテ・ホワイト=アリアーノ、エリーズ・ホランダー、クレイグ・スターク他/配給:フルモテルモ×コピアポア・フィルム
●9月14日より ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開
©2012 Alison Anders and Kurt Voss

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