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2013年9月10日 (火)

映画『ノーコメント by ゲンスブール』

【strobo】vol.21のシネマセレクションで紹介している映画『ノーコメントbyゲンスブール』は現在公開中。掲載原稿に加筆してアップします。

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>> ノーコメントbyゲンスブール

「愛されたくないが愛されたい。そう、それが私なのだ」

自らをそう語るセルジュ・ゲンスブール。彼のシニシズムが随所で溢れるゲンスブールの生き様を綴ったドキュメンタリー作品。

作詞作曲家、シンガー、画家、映画監督、小説家、カメラマンとアート全般で異彩を放ったゲンスブール(1928-1991)。この作品は本人によるモノローグで、彼のコンプレックスの塊が露呈されている。

「マイナー芸術と純粋芸術」を対比させて語り、「難解な曲を書けばインテリと言われ、平易な曲を書けば商業主義と言われる」とつぶやく。時代の先をゆくアーティストがそうであるように、常に表現の可能性という壁と戦ってきた。

ゲンスブールは何をしててもずっとタバコを手離さない。青いジタンの箱を手にして歌っているライブシーンではカリスマを発揮し、自宅で愛犬ブルテリアとたわむれる姿は無邪気で愛らしい。そんなオトナでコドモなゲンスブールを女性たちは愛し、ジェーン・バーキン、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、ヴァネッサ・パラディ、愛娘シャルロットなど時代を彩るミューズが彼のまわりには常にいた。その美しさは今も色あせず溜息がでるほど。

ゲンスブールみたいな人はもう現れないのかもしれない。そう思ったらなぜか胸の奥の方がざわざわした。

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2011年/フランス/99分/監督:ピエール=アンリ・サルファティ/キャスト:セルジュ・ゲンスブール、ジェーン・バーキン、シャルロット・ゲンスブール、ルル・ゲンスブール、ジュリエット・グレコ、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、エディット・ピアフ、ヴァネッサ・パラディ他/配給:アップリンク

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