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2014年1月

2014年1月 3日 (金)

映画『黒執事』。

1月18日公開映画『黒執事』で、水嶋ヒロが久しぶりにスクリーンに戻ってくる!彼のことを待ってたファンがたくさんいると思います。12月発行の【strobo】vol.23で、水嶋ヒロ・巻頭撮り下ろし&インタビューを掲載しました。

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【strobo】巻頭5pで掲載した撮り下ろし&インタビューの1~3p。

原作はシリーズ累計発行部数1600 万部(海外分含む)突破の大ヒットコミック。原作ファンが多いコミックの実写化!私も原作コミック、さらにアニメも観ていたので、実写版はどうなるのかと期待していました。

そして試写を観て真っ先に気づいたのは、作品を観ている間、原作が頭の中にチラつくことがなかった、という点。人物設定や、物語の舞台となる場所などの基本部分が変わっていて、原作と並行して走る別次元の世界で起こった話、みたいな感覚を覚えました。リアル人間界に降りてきた物語、といった感覚。

原作はロンドンが舞台、でも今回の映画では、日本なのかヨーロッパなのか、世界のどこかにありそうでなさそうな街。剛力彩芽演じる巨大企業の総帥にして、一族代々の密命を帯びる若き伯爵、幻蜂清玄(汐璃しおり)は女であることを隠して生きる男装の令嬢という設定も、原作にはないドキドキ感を増幅させることになったり。そして原作は悪魔や死神が物語の主な登場人物であるのに対して、今回は圧倒的に「人間界」で出来事。死神が敵なのではなく、人間の中の悪と戦うことで、妙にリアルであり、リアルとファンタジーの境界線を歩いている感じ。しおりとセバスチャンは、命と引き換えの絶対的な主従関係。そんな2人が、一族に課せられた密命のもと複雑怪奇な事件の解決に乗り出していくストーリー。

オープニングから一気に引き込まれ、音楽+映像…そこにタイトルがダーン!と出た瞬間に「おぉ~!」と拍手しそうになるような迫力!

観る人によってツボは違うと思いますが、私の好きなセバスチャンのポイントは、「御意に(ぎょいに)」の声、燕尾服のすそがリンゴをお弁当に入れるときに切った感じでシルエットが可愛い、猫に「やはりそうでしたか」と話しかける。。。

小物類、アクセサリーや燕尾服のボタンに至るまで、こだわって揃えているということで、画面の隅々までジックリ見ると、いろんな発見が出来そうだ。ちなみに食器はウェッジウッドでしたよ。

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_『黒執事』
2013年/119分/監督:大谷健太郎、さとうけいいち/キャスト:水嶋ヒロ、剛力彩芽、優香、山本美月、大野拓朗、栗原類、海東健、ホラン千秋、丸山智己、城田優、安田顕、橋本さとし、志垣太郎、伊武雅刀、岸谷五朗/原作:枢やな『黒執事』(掲載 月刊「Gファンタジー」 スクウェア・エニックス刊)/配給:ワーナー・ブラザース映画/kuroshitsuji-movie.jp

●2014年1月18日(土)新宿ピカデリーほか全国公開

(c)2014 枢やな/スクウェアエニックス (c)2014 映画「黒執事」製作委員会

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2014年1月 2日 (木)

映画『同窓生』レビュー。

今年最初に紹介する新作映画は、1月25日公開の『同窓生』。BIGBANGのT.O.Pが身体を張った激しいアクションに挑戦した主演作品だ。

 

_r◎同窓生

T.O.P(BIGBANG)主演映画『同窓生』を観た。
この作品を観ている間、何度も(お願い、死なないで!)と願った。その感覚は不思議なことに、T.O.Pが3年前に演じた作品『戦火の中へ』を観た時の記憶とシンクロした。

『戦火の中へ』でT.O.Pが演じた役は、60年前の朝鮮戦争の最中、学徒兵のリーダーを任命された優等生オ・ジャンボムだった。北朝鮮の侵攻によりソウルが陥落した韓国軍は、劣勢の戦いを続け、戦場には学徒兵も参加していった。戦闘経験もない71人の少年たちが託された砦(学校)。圧倒的な装備の敵が襲撃し、絶望的な戦いの中、少年たちは逃げることなく戦い抜いた真実の物語。オ・ジャンボムには実在のモデルがいて、送れなかった母への手紙…「お母さん、僕は人を殺しました」で始まる手紙がこの物語を誕生させた。この作品を観ている間、死なないで!誰か彼らを助けて欲しい・・・と何度も祈った。

今また3年前の感覚が蘇える。3年経った今も世界のあちこちで戦争はなくならない。韓国と北朝鮮は38度線で国土を分けているけど、現在も休戦中で、戦争が終わったわけではない。

今作『同窓生』でT.O.Pが演じたミョンフンは北朝鮮の若き工作員。ミョンフンは愛する妹を守るために工作員になるしか道がなかった。それ以外の選択肢はなかった。汚名を着せられ殺された工作員の父親が原因で北朝鮮の収容所に監禁された兄妹。兄・ミョンフンは妹へイン(キム・ユジョン)を守るために、工作員となって韓国に潜伏し暗殺指令を遂行することを命じられる。まだ10代のミョンフンは暗殺という行為に恐怖し葛藤を抱えながら、身の上を隠して韓国の高校に通う。束の間の学校生活の中で、隣の席のクラスメイトで妹と同じ名のヘイン(ハン・イェリ)に出会う。

ヘインには夢があった。やりたいこと、行ってみたい国…彼女は楽しそうに語る。でもミョンフンには自分自身のやりたいこと、行ってみたい国、なんて考えてみたこともなかった。唯一、妹と一緒に平穏に暮らしたい、それだけだ。

11月にパシフィコ横浜で行われた映画『同窓生』のイベント前のマスコミ向け記者会見でT.O.Pは、3年ぶりの主演について質問されると「この作品は1年かけて撮影し、準備にも4ヶ月ほど費やしました。僕が演じるミョンフンという人物を、僕の解釈で繊細にデザインして役作りをしました。みなさんにどのように観ていただけるのか、期待と緊張でいっぱいです」と話した。準備は主に武術。クラブマガという武術の訓練を1日4時間続け、撮影中はBIGBANGのワールドツアーも並行して行った。BIGBANGのT.O.Pはステージに立ち、何千、何万の視線を集め、スポットライトを浴びるスーパースターだ。一方、彼が演じるミョンフンは目立たぬように身を隠して生活している。「ツアーと撮影を行ったり来たりするのは精神的にも混乱してストレスを感じました。でも、コンサートと映画の2つを同時に体験できて、無事に乗り越えることが出来た今は、とても幸せな時間だったと感じています!」とT.O.P。

『同窓生』というタイトルなのに、この作品を紹介するスチール写真に、クラスメイトのへインと一緒のものがなかなか見当たらないのが不思議だ。へインの前でだけミョンフンはごく普通の少年に戻れた。良かったと思うのは、それが「カノジョ」じゃなくて「同窓生」だった点。同窓生のプラトニック感が、彼を取り巻く景色をより鮮明にしていた。誰かを信じるということ、裏切られたくないと思うこと、誰かを守りたいと思うこと、誰かのために生きたいと思うこと……その全てを凝縮した切なさが「同窓生」という言葉で表現されている。ちょっと距離感のある関係。でも同窓生というよりは初めて出来た心の許せるクラスメイトって感じに近い気がする。

『戦火の中へ』、『同窓生』で、T.O.Pは自分の人生を自分の好き勝手に決めることが許されない少年を演じた。でも、どんな状況でも、せめて想像することは自由だ。

ストーリーとは関係ないが、ファンがドキッとしそうなT.O.Pのシーンをいくつか紹介しておこう。★韓国の高校に転入生として通うことになったミョンフン。悪そうなクラスメイトの男子のひとりが、なれなれしく肩に手を置いた瞬間、その手をパシッと払いのけるT.O.P、いや、ミョンフン!(笑)その俊敏な動きに注目! ★学校の授業中、先生から遺伝子について指されて答えるクレバーなミョンフン! ★へインのアパートの小さな水槽の中で泳ぐ金魚をぼーっとのぞきこむミョンフン。束の間の癒しの時間。

人って、誰かに信じてもらえたり、必要と言われたり、愛されたり…相手からの気持ちが鏡のように、自分の存在する意味とか生きる活力とかモチベーションになるんだな。そして愛する人、守りたい人がいることで気持ちが強くなるけど、両刃の刃みたいに、それが弱点にもなる。ミョンフンは工作員だが、どうしても彼を責める気持ちになれない。

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『同窓生』
2013年/韓国/114分/監督:パク・ホンス/キャスト:T.O.P、ハン・イェリ、ユン・ジェムン、チョ・ソンハ、キム・ユジョン/配給:エイベックス・エンタテインメント
http://dousousei.jp/
●2014年 1月 25日全国ロードショー

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